たまには仕事の話(認知症と緩和ケアなどなどなど)

  本日は認知症のある人への緩和ケアに関するシンポジウムにオンラインで参加をさせて頂きました。

 フォロワーさんから非常に有益な情報を頂いて参加に至ったのですが、自分が学習していることをこのまま続けていいんだと思える、励みをもらえる講演ばかりでした。そして、日頃から臨床で疑問に思っていた点についても、他の方々も同様に問題意識として持っており、海外ではあるけど先行研究もあるということを知れて、そうした研究の結果を下敷きにして日々の臨床での難しい事例に対峙していけばいいのだと分かりました。

 認知症の方のケアの同意形成や意思決定の支援や家族へのケアとしての関わり方、終末期にかけての治療の限界にあたっての処置や点滴の扱い、考え方、そうした事柄が一般的に倫理ジレンマとして往々にしてあるわけです。特に自分は病院で働いているので、点滴に関してどのタイミングで本数を絞っていくのとか、病院であってもそもそも点滴が無い看取りがあっても良いのではないか、など、色々日々点滴の指示を受けながら思い悩むことがあって、そうした悩みや疑問に関しても、正面から取り組んでいる人たちが日本に限らず世界共通でいるんだな、などと、知れた1日でした。

 講演自体も非常に有益で精神科病院に置き換えて考えるととても示唆的な内容ばかりだと思えましたが、特に全ての演者の発表が終わってからの質疑応答の中の先生方の話の中に良いヒントが沢山含まれていたように思います。

 あんまり仕事の話をする相手が対外的に居ないのでちょっとつぶやいてみました。

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