マインドフルネス以前①
自分の人格形成において、私はかなりの割合で父親の影響を強く受けていました
父は小さい頃に両親(私にとっての両祖父母)が離婚し、大酒飲みで切れやすい祖父に引き取られ相当苦労してきたとのことです
岡山の山奥で山2つを持っていた地主だった祖父は酒のためにそれらをすべて売っぱらったという話や、酔うと包丁が飛んできたといった話も聞きました
父は家を飛び出た母親の影を追い、もしくはまともな父親像というものも持てずに成長してきたことになります
その父がまともな人格形成に至っているのか
意外と世間的な「普通」とかけ離れているのではないか?
大いに疑問
私が物心付かないような小さいうちにどのような父親をしていたか分かりませんが
私が覚えているのは
職場や家庭の人間関係からみる猜疑心、会話の端々にみえる虚栄心、高学歴でありながら希望する職につけなかったといった猛烈なコンプレックス、テレビのニュースや世間一般に対する評価も常にシニカルで
にじみ出る男尊女卑
母をこき下ろす言葉
このあたりか
とにかく、人に優しくとか
献身性とか
もしくは身近な人への愛情表現とか
そういったものが見えない人
あるのかもしれないし、ないものもあるかもしれない
他者に優しくするといったたぐいの話で父に感心したことが一切ない
まぁそういうのをずっと聞かされて、見せられて育ってきた私ですしね
半分は母親だとしても半分は父親
父が自分を保つために有効だった考え方とかモノの見方のレッスンを
知らずし知らずのうちに強烈に受けてきたことになります
もちろん
その後染み付いたものを捨てていく作業には大変労力が要りましたし
そういう時期はそういう時期で苦労があったわけです
マインドフルネスに出会う直前まで大なり小なりこうしたモノの見方を下敷きにした行動様式を取り続けていたように思います
今日はここまで