求人とピアス

 昔々

一番はじめに職業紹介の会社を使って転職した時
実は有料老人ホームの看護師の紹介もしてもらったのですが
経験が浅いことで断られたのですよね

その代わり「今のあなたに必要なのは厳しい環境です」とかいって
一般内科の病棟の看護師の案件を持ってきてくれたあの化粧ハデハデな紹介会社のお姉さん(やたら色っぽい感じで耳にはピアスの穴が数え切れないくらい開いてて…ずっと耳見てた…今思えば大分ぶっ飛んだ人だったのかも…?)

そう言われた当初は「自分のこと何も知らないのに何いってんだこいつ」くらいに思ってて意味がわからなかったんですが
紹介のプロだし客観的に見立ててくれていたんでしょう
一般病院に入職してからの数年の経験は当時の自分を鍛えるにはもってこいで
当然今の自分のスキルの下地になっていて、結果的に感謝しているところです


しかし

そうして紹介されたところに入ってからはまぁ過酷
PNS(経験豊富な先輩ナースと経験の浅いナース二人で組む教育を兼ねた看護業務システムです)だったから強気で人を見下しがちな人と組むと一日悲惨
自分に一番きつく当たっていた先輩二人
どっちも居るときは本当に憂鬱だった記憶があります

しかし、その二人にどれだけけちょんけちょんに言われても、めげずに勉強して頑張ったことで、辞める直前にはようやくまともに話をしてもらえるようになったのは

…たぶん良い思い出


思えば、逆にあんだけチクチク言いながらでも指導(と本人たちは思ってないかもだけど)し続けてくれた先輩方も大変だっただろうな




そしてこの件を思い出してこの頃よく思うのは「適切な負荷」

強すぎる、重すぎる負荷ではつぶれてしまうけど
軽すぎても人は成長出来ない

見極めは難しいところですが


まず

自分が自分に与える負荷は甘くなりがちです
読書でもそう、学習でも仕事でもそう、きっと目には見えにくいだろうけど、プライベートのライフステージ上の変化だって負荷だけど(大きいか小さいかはそれこそ主観)
「これならいける」くらいの負荷では成長しにくいですよね
なので
不本意に外界から与えられる「『今の自分にはちょっと厳しいかも』くらいの負荷」を乗り越えることで人は成長していけるのではないかと


それと
負荷が大きすぎた場合
適切なレベルに落として調整できるか、自分で調整できない場合は舵を取ってくれる人がそばに居るか、が
離職につながったりメンタル不調に陥らない為にセーフティとして大事、というのはあるでしょう

そもそもオーバーロードを自分で感じ取れるか、客観的に気付けるか
というのも大事でしょうか

燃え尽きちゃう人や抑うつ的になってしまう人は、この辺が見えなかったり、知らないうちに無理をして自分の尻をたたき続けてしまう場合が多いと思います


なので
何事もバランス大事
それと、自分の状況を振り返ることも








ちなみに

そんなこんなでそこは数年で辞めるのですが
ひょんなことから、その病院は求人がいつも上がっていることで有名で
看護業務的にかなーりブラックだったと辞めた随分あとに知るのでした…🙄






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